2025年、ミュンヘンの夜。ヨーロッパ中のサッカーファンが熱狂した、チャンピオンズリーグ決勝――パリ・サンジェルマン vs インテル。
その現地観戦の様子を、臨場感たっぷりにお届けします!


🚆 スタジアムまでの道のり
当日は、ミュンヘン市内の公共交通機関がチケット保持者向けに無料開放されており、朝から街中はユニフォーム姿のファンであふれていました。
私たちは電車でアリアンツ・アレーナへ。シャトルバスも出ていましたが、混雑もあり電車の方がスムーズでした。
電車に乗り込むと、そこはインテルファンだらけ!
青と黒のチャントが車内を埋め尽くし、PSGユニフォームを着ていた私たちは完全にアウェー感…(笑)。
あちこちからイタリア語のチャントが響き渡り、まるで小さなサン・シーロ。
でも、それも含めて「これぞ現地観戦!」というスリルと興奮に包まれていました。
駅を出てからは、サポーターの波に乗って徒歩でスタジアムへ。遠くに見えていたアリアンツ・アレーナの光が、だんだんと近づいている感じがなんとも言えない高揚感を与えてくれました!



🎫 入場とセキュリティ
スタジアム前はファンでごった返していましたが、案内はしっかり整備されていて、入場はスムーズ。
決勝戦ということで、厳重なチェックを想像していたのですが、意外とあっさり。一応、荷物チェックと軽いボディチェックはありましたが、そこまで時間もかからずスムーズに入場できました。
ただA4サイズ以上の大きめのリュックは持ち込みNGなので注意が必要。
荷物は最小限で行くのがベターです。
スタジアムに一歩足を踏み入れた瞬間、目の前に広がるピッチとスタンドの景色に思わず言葉を失ってしまいました。

🪑 座席と会場の雰囲気
私たちの座席はカテゴリ3で当選、一番ランク下の座席なのでしっかりピッチを見れるのか心配でしたが、ブロック310の13列目でバックスタンドの上段エリアでした!
スタジアム全体が見渡せ、ピッチの戦術や選手の動きがよく分かる最高のポジションでした。
周囲はほとんどインテルサポーター。試合前からチャント拍手が飛び交っていて、インテル愛にあふれる空間でした。でも、対岸のPSGの応援も負けておらず、両者の声援合戦はその一体感に圧倒されると同時に、「これがヨーロッパのサッカー文化なんだな」と観ているだけで胸が熱くなりました。



🎤 試合前にリンキン・パークのライブ演出!
キックオフ前の演出もまさにCL決勝戦クオリティ!!!
スタジアムには大型ステージが設けられ、リンキン・パークがライブパフォーマンスを披露。サッカー×音楽の融合に、スタンド全体が総立ちに!
ニートは長年の大ファンだったらしく、感極まってすでに目がウルウル。(笑)
まる子もそこまで詳しくなかったけど、スタジアム中が一気にライブ会場になった感じで鳥肌ものでした!サッカーだけじゃなくて、こういうエンタメ性もまさにCL決勝戦の醍醐味です。
そして、ついに響き渡るチャンピオンズリーグアンセム。
巨大なコレオグラフィーとともに選手たちが登場し、観客の熱気は最高潮に。
テレビ越しに何度も観てたあの光景に、自分がいる…。あの瞬間の鳥肌は、一生忘れません。

🍔 ハーフタイムはジャンクフードで小休憩
スタジアム内の売店では、ポテトフライとチキンナゲット(10.80€)を購入。味はしっかりしていて、観戦のお供にはちょうど良いボリューム感。日本のスタジアム飯に比べるとやや割高ですが、現地の雰囲気の中で食べるとそれすらもごちそうに感じます。
なお、スタジアム内のビールはすべてノンアルコール。アルコール販売は禁止されているようで、盛り上がる雰囲気とは裏腹に、お酒は外で済ませておくのが正解かもしれません。



⚽ PSGの快勝、沈むインテルスタンド
ゴールが決まるたび、歓声と悲鳴が入り交じるスタンド。名シーンのたびにどよめきが起き、試合の展開に一喜一憂。まるで観客全員が一つの生命体のような一体感でした。
予想に反してPSGの一方的な展開に、序盤の勢いが嘘のように静かになるインテル側スタンド。前半こそ、チャントや拍手が飛び交っていたのですが、後半になると周囲は沈黙…。
それでも、ピッチ上ではトップレベルの選手たちが見せるプレーの連続に、視線は自然と集中し、夢中で見入ってました。

🚌 帰り道の混雑
試合終了後、駅までは人・人・人の大行列。
駅では人数規制が行われていて電車に乗るまでにかなり時間がかかりました。さらに、PSGの快勝という結果もあり、落胆ムードのインテルファンの中には少しピりついた空気も。
チャントはなくなり、無言で歩く人、ため息をつく人…。正直なところ、電車の中は少し怖いと感じるほど静まり返っていました。後からニュースを見ると、一部のサポーターでトラブルがあったようですが、私たちは大きなトラブルもなく、平和な帰路となりました。
ホテルにたどり着いた頃には深夜1時をまわっていました。体は疲れ切っていたけれど、あの空間に自分がいたという事実だけで、満ち足りた気持ちになれました。



✨ まとめ:現地観戦の魔法
今回、初めてチャンピオンズリーグ決勝を現地で観戦してみて感じたのは、サッカーを見るということより、サッカーの空気に触れる体験だったということ。
テレビ越しでは味わえない、「本物のサッカー体験」。
スタジアムに向かうまでの街全体の盛り上がり、サポーターたちの声、音楽と光の演出、スタジアムの音、振動、ファンの熱気、そして目の前で繰り広げられる世界最高レベルの試合。
そのすべてが、画面越しでは絶対に味わえない臨場感に満ちていて、五感に響いてくる現地観戦は、やっぱり格別でした。
もちろん、行くにはそれなりの準備が必要です。
チケットは幸運にも抽選で当選したものの、スタジアムまでの航空券やホテルは通常の4倍以上に跳ね上がっていてそれだけでも相当の出費はかさみましたし、海外ならではの治安に関する緊張感は常にありました。
それでも、「また行きたい」と思わせてくれるだけの価値がこの一夜にはありました。
一夜限りの特別な時間を過ごしたアリアンツ・アレーナ。
次はどの街で、どの試合を追いかけようか――もうすでに、次の夢を思い描いています。


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